米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は長年、プライベートクレジットに懐疑的だった。そして最近、その理由を改めて思い知らされている。「SaaSポカリプス(SaaS黙示録)」のせいだ。個人投資家がソフトウエア業界の低迷、多数の著名企業のデフォルト(債務不履行)、資金の引き出し制限などを懸念し、プライベートクレジットファンドから一斉に資金を引き揚げているため、プライベートクレジット運用会社は現在、苦境に立たされている。運用会社は解約制限を設けざるを得なくなっており、アポロ・グローバル・マネジメントは23日に多額の解約請求を受けた最新の企業となった。ダイモン氏は先ごろ、ソフトウエア企業へのエクスポージャーについて、自社の融資ポートフォリオを徹底的に調査するよう命じた。多くの赤字ソフトウエア企業が長年にわたってプライベートクレジットファンドからリスクの高い融資を受けており、JPモルガンは今年に入り、一部のファンドに対し、そのエクスポージャーを理由に信用供与を制限すると伝えた。