現在の航空業界では、最終利益より米ボーイングの旅客機「737 MAX(マックス)」の運航再開時期をどう想定しているかの方が重要だ。25日はアメリカン航空グループとサウスウエスト航空が、全世界での737 MAX運航停止が4-6月期(第2四半期)業績の重しになったことを明らかにした。一見すると、サウスウエストの業績の方が期待外れだ。利益は従来の予想を若干上回ったものの、売上高は市場予想に届かなかった。その上、燃費を除くユニットコストが今年は8〜10%増加するとの予想を示した。一方、アメリカンは通年のユニットコストの見通しを4〜6%増としたほか、1株利益の見通しレンジの下限を引き上げた。それでもアメリカン株は同日の米株式市場で6.4%下落。サウスウエスト航空株は1.4%高近辺で取引されている。
米航空業界、悪魔は「737 MAXの細部」に宿る
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