反トラスト法(独占禁止法)当局による中断がまた入ったようだ。今週に入り、米司法省が通信大手TモバイルUSとソフトバンクグループ傘下の同業スプリントの合併を承認する見通しとなったと報道された。資産の一部を差し出すことを条件にだ。だが今度は、同省は複数の州と協議中だと伝えられている。またか、という感じだ。国内3位と4位の通信大手による260億ドル(約2兆8000億円)規模の合併が実現すれば、ベライゾンとAT&Tに対する強力なライバルが誕生する。8000万人を超える顧客と多様な周波帯を備えた新会社は、第5世代移動通信システム(5G)のスピードで全米の大半を網羅できるだろう。今のところ、Tモバイルにもスプリントにもその能力はない。
【社説】スプリントとTモバイルは十分耐えた
引き延ばしは競争にとって得策ではない
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