さらに、名前を呼ぶことによる効果といえば、このような実験もあります。アメリカ・テキサス州にある南メソジスト大学のダニエル・ハワード教授は、学生にクッキーを売る実験で、相手の名前を呼ぶ場合には、呼ばない場合に比べて購入率が約2倍になるという実験結果を発表しています。

 このように、些細なことかもしれませんが、名前を呼ぶか呼ばないかで相手に残る印象は大きく違ってくるのです。

誰でも今日から“ほめる達人”になれる3つの言葉

 人は「ダメ出し」なら本能的にできます。相手のマイナス面にオートフォーカスできるようになっているのかもしれません。逆に、「ほめる」のは覚悟や決意ができていないと、なかなかうまくできなかったりします。そこで、「ほめる」が苦手な人でも、簡単に好感度を上げられる「とっさのひと言」をお伝えしましょう。それは、「すごい」「さすが」「素晴らしい」の3つの言葉です。決して難しく考えることではありません。相手の言葉や行動によって自分の心が動いたら、すかさず「すごい!」「さすが!」「素晴らしい!」と口に出してしまいます。

 たとえば、「日曜日に10キロ走ったけどきつかった」と言われたら「すごいですね!」、「うちの娘が友だちと卒業旅行ディズニーランドに行ってきて…」と言われたら「素晴らしい!」と答えればOK。もちろん小声でもOKです。

「なんだ、そんなことか」と思う方がいるかもしれませんが、そんなシンプルなことも意識してみるかどうかで大違い。組織の中で長く生活していると、自分の感情をなるべく外に出さない癖がついてしまう場合があります。自分では伝えているつもりでも、ちっとも相手に気持ちが伝わっていないことはよくあります。そこで、ベタでもいいので、まず感情を素直に言葉にして表現する癖をつけましょう。そのきっかけとなるのが、「すごい」「さすが」「素晴らしい」の3つの言葉なのです。