2020年の米大統領選に向けた民主党候補者による2回目の討論会が2日間の日程で行われている。30日の討論会は、打倒トランプ氏を目指す民主党予備選有権者らが直面する選択肢を広く一般の目にさらすことになった。その選択肢とは、米国の資本主義や民主主義さえも変革することを約束する左派のポピュリストを選ぶのか、それとも米国をより穏やかな手法で徐々に左寄りに動かすリベラルな現実主義者を選ぶのかだ。党内の大統領候補の座をめぐる争いは多くの場合、気質や年齢、経験、あるいはワシントンのベテラン政治家とアウトサイダーの区別などをめぐって展開される。しかし、今回は違う。討論会で明確になったのは、民主党が異なるイデオロギー間の選択に向かっているということだ。彼らがこうした選択に直面したのは、ヘンリー・ウォレス氏が民主党に反旗を翻し、第3勢力の候補として出馬した1948年以来のことだ。医療保険制度、エネルギー政策、奴隷制度への補償などをめぐる激しいやりとりは、選択に伴う危険性の大きさを示している。