2016年、小型航空機が米メリーランド州ボルティモア西部の上空を3カ月にわたり巡回した。それは先日、まさにトランプ米大統領の怒りを買った地域だ。パーシステント・サーベイランス・システムズ(PSS)が運航するその航空機には12個のカメラが搭載され、高度8000フィートで市の約83平方キロメートルの範囲を詳細に捉えることができる。PSSの創業者で社長のロス・マクナット氏によると、これはもともと米空軍向けに設計されたシステムを改良したものだ。本来のシステムは米海兵隊がイラク・ファルージャで上空から情報を得るために使用されたが、16年は米国で犯罪者を捕まえるために使用されていた。