――本寄稿はポール・ボルカー、アラン・グリーンスパン、ベン・バーナンキ、ジャネット・イエレン4氏の連名による。***われわれは米連邦準備制度理事会(FRB)元議長として、次の共通した信念を持っている。FRBとその議長は経済の最大の利益のために、短期的な政治の圧力にさらされることなく、独立して行動することを許されなければならない。特に、政治的理由でFRB幹部が解任あるいは降格される脅威にさらされてはならない。われわれは合わせて40年近く国家に奉仕し、共和・民主両党の大統領6人に任命および再任された。雇用の最大化と物価の安定というFRBの規定目標の達成に向けて経済を誘導するため、各自が難しい決断を迫られた。今思えば、全ての選択が完璧だったわけではない。しかし、われわれはそれらがよりより良い決断だったと信じている。短期的な政治的優位に突き動かされたものでなく、長期的な米国民の経済利益の分析に基づいた超党派的かつ非政治的な決断だったからだ。