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「チョコレートは明治♪」のCMソングで名高い明治製菓。1999年に、業務用のチョコレート原料を企業に売る新規事業「カカオ事業部」を始めるが、発足時は 「辺境の部署」とされた。著者は38歳の課長として、モチベーション低めの年上メンバーを束ねることになるが、約10年で売上70億円をたたき出す。成功の端緒として、彼らが今も忘れない2000年の“伝説の”熱海合宿があった。※本稿は、明治ビジネスサポート株式会社 元代表取締役社長の山本実之『明治製菓カカオ事業部 逆境からの下剋上 「仕組み」で部下と顧客の心に火をつけろ!』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
明治製菓が創業83年目にして
立ち上げた「カカオ事業部」
皆さんもご存じの「チョコレートは明治♪」というキャッチフレーズは、明治製菓が大切にしてきた、誰もが知っているCMソング(いずみたく作詞・作曲)でもおなじみです。
「明治=チョコレートの会社」という世の認識は、あくまで最終商品に限られた話。もう1本の柱である原料市場は、まだ手つかずです。
そこに殴り込みをかけよう。カカオ事業部の力で、真の日本一になろう。
そんな夢が、熱く語られました。
20代で原料担当を経験した私にも、強い共感を呼び起こす夢でした。
大きな、ワクワクする、やりがいのある挑戦。登りがいのある山であり、そして……レッドオーシャンでした。
カカオ事業部が取り扱うのは、皆さんがコンビニやスーパーで目にする「Meiji」のロゴ入りお菓子=いわゆる最終商品ではありません。
業務用のチョコレート原料を企業に対して売る、BtoBの仕事です。
たとえば、ファミレスのパフェにかかっているチョコクリーム。バースデーケーキに刺さっている薄いチョコ板。エクレアの表面のチョココーティング。そうしたものの材料を提供するのがカカオ事業部の役割です。







