【ワシントン】米司法省と連邦取引委員会(FTC)は、トランプ政権が重視するハイテク大手の反トラスト法(独占禁止法)慣行監視を巡って衝突している。  司法省反トラスト局の動きは、FTC当局者を憤慨させてきた。それが特に目立ったのが、クアルコムに対するFTCの反トラスト訴訟だ。サンフランシスコの連邦裁判所は5月にFTCに有利な判決を下したが、後に司法省が控訴裁判所に提出した要請がクアルコムを支持する内容だったため、FTC側は面食らった。  司法省とFTCは1世紀以上にわたり反トラスト法の執行を分担しており、過去に役割分担を巡って衝突したことは知られている。