中国は今週、人民元をにわかに切り下げた。これは政府が国内経済を助ける必要があることを認めたということだ。米国との貿易摩擦が激化する中、同国の政策立案者はこれまでそうした弱みを見せまいとしてきた。人民元は1ドル=7元を割り込み、2008年以来の安値を付けた。これは経済基調にも同調している。中国の4-6月期経済成長率はほぼ四半世紀ぶりの低水準に落ち込んだ。人民元は5日のオフショア取引で約3%下落し、世界の市場に大打撃を与えた。投資家は、人民元の交換レートに影響力を持つ中国の政策立案者が、米中貿易紛争の沈静化という望みを捨てたと結論付けた。貿易紛争は世界的に企業心理を低下させている。
人民元安の容認、中国経済の弱さ政府が認めた証し
米中貿易紛争の沈静化という望みを捨てたとの見方も
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