ソフトバンクグループの第2号ハイテクファンドは人工知能(AI)関連の新興企業に集中的に投資する計画で、既に過熱気味の同セクターに資金をあふれさせることになる。だが、過熱するAI企業への投資には懐疑的な見方も広がっている。  出資額1080億ドル(約11兆5000億円)を目指す「ビジョン・ファンド2」は、未上場AI企業が世界の投資家から昨年調達した資金の総額を5倍余り上回る規模となる。調査会社CBインサイツによると、AI企業への投資は昨年、過去最大の200億ドルに達した。AI新興企業の買収平均価格は2013年から18年までに3倍近くに膨らんだ。