ウーバー・テクノロジーズは4-6月期(第2四半期)に52億4000万ドルの赤字を計上しており、黒字化への明確な道筋は描いていないように見える。だがその損失額ですら実際よりも少ない。費用のかなり大きな部分が損益計算書に含まれておらず、ドライバーに押し付けられている。それは、車の減価償却費だ。ウーバーの大半のドライバーは、保有する車の価格に仕事が及ぼす影響に気づいていないようだ。私たちは最近、ロサンゼルス、ポートランド、オースティン、ダラス、ヒューストン、サウスカロライナ州チャールストンで50人を超えるドライバーと話し、収入とコストについて聞いた。収入、つまりウーバーから支払われる金額は詳細に記録されていたが、コストはそれほど明確でなかった。ドライバーはみな、コストにガソリンを含めていた。数人は乗客用の水やお菓子の代金に言及し、メンテナンス費用を挙げたドライバーも少数いた。だが車の価値の低下について詳細に語ったのは1人のみ。そしてそれも、私たちがそれについて聞いた後だった。
【寄稿】ウーバー運転手が知らずに負担する費用
決算に含まれない約110億ドルのコストとは
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