米インディアナ州北部の都市エルクハートは、この国の経済について警鐘を鳴らしている。キャンピングカーなどのレクリエーショナル・ビークル(RV)製造の中心地、エルクハートと周辺地域の動向はエコノミストや投資家に注目されている。経済に対する不安を真っ先に示すことの多い高級品の需要減退が早い段階で表れるためだ。業界団体RVIAによると、ディーラーへのRV出荷台数は昨年4.1%減少し、今年はこれまでに約20%減少している。過去3回の景気後退の前には、年間出荷台数が連続で減少していた。ボール州立大学(インディアナ州)のマイケル・ヒックス教授(経済学)は「RV業界はエコノミストよりも景気後退の予想が得意だ」と述べた。消費者のRV需要後退と関税による車両価格上昇は、米経済が景気後退局面にあるか、近く後退に向かうことを示唆しているという。
米経済の不吉な予兆:キャンピングカーの出荷減少
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