貧乏だった修業時代を支えた
カレーを大人買いする

 今、日本へ来ると時間を見つけてはレトロなカセットテープ店へ通い、当時、教師に聞かせてもらった谷村新司や細川たかし、西城秀樹、山口百恵、石川さゆりなどのテープを購入して楽しんでいる。

 日本語を学んでいた当時は、買いたくても買えなかったが、今は成功して豊かになった。「爆買い」ではなく、「大人買い」をしているような状況なのだ。

 姜さんは17万円で落札したラジカセ以外にも、10万円台の同年代の昭和レトロなラジカセをすでに何台か落札している。専用部屋に並べて聞き比べているそうだ。

 カレーをひたすら大人買いするのは、中国大連で日本の焼肉をチェーン展開する張さん。80年代後半に東京へ語学留学し、調理師学校を経て、飲食店で修業後に都内で中華料理店をオープンさせた。2000年代初頭に大連へ戻り、現在は、中国をベースに日本との間を往来している。

 張さんが好きなものはカレー。貧しかった修業時代に「ボンカレー」を大量に食べたらしく、今でも来日するとスーツケースいっぱいにボンカレーを詰めて持ち帰る。今、気に入っているのはボンカレーの高級版「Theボンカレー」だそうだ。店のカレーでは、「CoCo壱番屋」ではなく、独立後によく通った「松屋」のカレーが好物。中でも「カレギュウ」が大好きで、1日3食でも食べたいという。

 中国の黒龍江省出身で、現在は、広州で人材紹介会社を経営する女性の馬さんは大の寅さんファンだ。彼女が大学で日本語を学んだとき、授業教材として映画「男はつらいよ」をよく見ていたのだ。現在も「BSテレ東」で放送する寅さんを毎週楽しみにしている。