中国の警察当局は22日、香港にある英総領事館の職員が今月、本土出張中に拘束されたことについて、売春関連の違法行為があったとの見方を示した。詳細や証拠は明らかにしていない。深センの警察のこうした説明に対し、香港では早くも懐疑的な見方が広がっている。職員の友人が釈放を呼び掛けるために開設したフェイスブックのページには、当局の見方に疑問を呈するコメントが多数寄せられている。英総領事館で貿易・投資担当官として働く香港市民のサイモン・チェン氏は、8月8日に連絡が途絶えた。本土への出張前にはフェイスブックへの投稿で、香港で広がる反政府運動を支持していた。英外務省の報道官は「サイモン氏について引き続きさらなる情報収集を急ぐ。拘束以来、われわれもサイモン氏の家族も、本人と話すことができていない」と述べた。