二日酔い部長にキレた部下が一斉に退職届を提出!社長の意外な決断とは
度重なる二日酔いによる遅刻・欠勤、特定の部下に対するえこひいきなどで、社員の士気が落ちてはいないだろうか…?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

部長の二日酔いによる遅刻・欠勤は以前から頻繁にあり、社長が注意しても部長の態度は全く改善されなかった。ある日、課長が部長に「飲んだ翌日の遅刻は、部下にも悪影響が出るのでやめてもらえないか?」と直談判するが、逆ギレされる。すると、課長が社長に退職の申し入れをし、またその話を知った部下たちも一斉に退職届を出す。社長はどんな決断を下すのか――?(特定社会保険労務士 石川弘子)

A社 概要
東京にある広告代理店で、従業員は50名弱(20代~50代)。40代後半の社長が15年ほど前に、前職で一緒だった同僚を誘って創業し、その後、着実に業績を上げてきた。社風は自由である半面、ルーズさが目に余るところもある。

登場人物
柳川部長:40代後半の男性。上田社長の元同僚で、社長が独立する時に誘われた。自分に甘く他人に厳しい上に、お気に入りの部下をえこひいきするので、人望はない。
瀬谷課長:30代半ばの男性課長。8年ほど前に転職してきた。真面目できっちりした性格。柳川部長とはウマが合わず、何かときつく当たられる。
林一男:瀬谷課長の部下で20代独身の男性社員。ルールに細かい課長を疎ましく思っている。柳川部長とは仲がいい。
上田社長:40代後半の男性。30代で柳川を誘って創業した。ヤリ手で上昇志向が強いが、人に気を遣いすぎる性格のため、社員には厳しいことはあまり言わない。

体調不良で
休暇願いの連絡をすると…

 朝、目が覚めた瀬谷は、ひどい頭痛と倦怠感に襲われた。ここ2ヵ月ほど納期の迫った仕事に追われて休みもまともに取れないうえ、帰宅時間は連日0時近くになっていた。昨日は炎天下の中で1日中外回りをしたためか、寝る前に軽い眩暈の症状があった。「今日はさすがに無理だな…」と感じた瀬谷は、上司である柳川部長に休暇取得の電話を入れた。

「部長、すみません。今日は頭痛と体の怠さがひどく、お休みさせてください」