ひとつは、先述した通り、旧七帝大の一角を占める名古屋大と岐阜大が統合すること。詳細は、本誌の名古屋大学理事・副総長の杉山直氏のインタビューをご覧いただきたいが、今回の統合の狙いは旧帝大の最下位からの“序列逆転”を狙ってのことだ。

 また、名古屋大と岐阜大を傘下に持つことになる東海国立大学機構が今後、周辺大学をいかに取り込んでいくかについても焦点になるだろう。

 次に、静岡大学と浜松医科大学の統合だ。静岡大学の浜松キャンパスにある工学部と情報学部を浜松医科大に統合して再編するというものだが、同一県内ながらも静岡と浜松の経済圏が大きく異なることから、今後の波乱が予想される。

日本最大級の公立新大学が誕生
「京阪神」の序列異変は不可避

 そして大阪。大型統合劇による最大の“序列激変”が巻き起こると予想される地域だ。大阪市立大学と大阪府立大学という2つの公立大学が統合し、学生数約1万6000人規模を誇る日本最大級の公立新大学が誕生するからだ。

 しかも、大阪南部に位置する両大学のキャンパスは当面継続されるものの、2025年度には、大阪城にほど近い森ノ宮にメインキャンパスが完成することから、大阪は言うに及ばず京都や兵庫からの学生を獲得しやすくなる。

 となれば、関西の大学ヒエラルキーの頂点に君臨する「京阪神(京都大学、大阪大学、神戸大学)」の序列を揺るがしかねない衝撃を与えるのは、想像に難くない。両大学の幹部たちは言う。

「神戸大学を超えねばなりません。それが、われわれの使命です」

 仮に、そうなれば、関西のトップ私立大グループ「関関同立」の序列にも、大きな影響を及ぼすことになるだろう。

 他にも、まだ明確な動きはないものの、統合再編に動きそうな大学群はそこかしこにある。