合併協議を進めている米たばこ大手フィリップモリス・インターナショナルとアルトリア・グループは、合併後の新社名に関して、たばこのイメージが強い「フィリップモリス」を使用することはリスクが高いとみている。事情に詳しい関係者らが明らかにした。新社名としては「アルトリア」の方が使用される公算が大きいものの、古臭い印象があるとの指摘もあり、両社は合併した場合に全く新しい社名を選ぶことも視野に入れて協議しているという。2社はいずれもほぼすべての売り上げをたばこから得ているが、幹部らは電子たばこなど他の選択肢に注力する計画にも言及している。全く新しい社名を導入すれば、そうした姿勢を規制当局や顧客に示すことになるだろう。