米電気自動車(EV)メーカーのテスラは30日、中国での「モデル3」の販売価格を4万9750ドルから約5万0870ドル(約540万円)に引き上げた。中国は米輸入車に対する関税引き上げを予定している。テスラには上海の新工場を早急に始動するよう、一段の圧力がかかっている。だが中国での工場稼働と生産台数の引き上げは、テスラの一つ目の課題にすぎない。アナリストらは、利益を生み出せるだけの数量を販売する方が一段と難しい可能性があるとしている。中国の自動車業界は停滞気味で、赤字の地元EVメーカーが生き残りをかけてしのぎを削っている。サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、ロビン・チュー氏は「向こう2~3年は新興企業、既存メーカー、テスラのどれもEV事業で利益を上げられないだろう」と話した。
テスラ、中国で「モデル3」値上げ 関税引き上げ前に
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