そこまでなら「嫉妬」とは関係のない話に思える。しかし……

「でも僕は検索して見つけてしまったんです。告発ブログを書いた女性が、過去にそのブロガーを、ひどく批判するツイートをしていたのを。ブログはトーンを抑えて冷静かつ客観的に書いているんですが、実際は、中立に見せかけることで信憑性をもたせた批判なんだな、と推測します。

 その告発ブログは『冷静だ』『中立だ』と評価している人が多かったので、その後、中立とか客観性って何だろうとしみじみと考えるきっかけになりました」

 この話を参考にするなら、その人物の対外的評価を下げるのにもっとも有効なのはあからさまな批判よりも、ある程度味方のフリをした上での「苦言」なのだろう。

 嫉妬にまつわる話を聞いてみて思うことがある。「嫉妬」と聞くと、自分より秀でた人への嫉妬を想像する人が多いと思う。確かにそうなのだが、難しいのが、上司から部下、経営者から労働者のように、「上から下」へ向けられる嫉妬も多いことだ。今回のケースにはなかったが、教授が学生に、というような嫉妬もあるだろう。

 このような場合、嫉妬されている側は、嫉妬の存在に気づかないことがある。なぜなら、自分より目上の人間から嫉妬されることを想定していない人もいるからだ。

 嫉妬が原因で、進むはずの仕事やプロジェクトが進まない、なんて愚の骨頂だ。人間だから少しぐらい嫉妬をしてしまうのはやむを得ないとはいえ、自分の中の嫉妬をうまく飼いならしていきたいものである。