「ワケあり不動産」を買って大損する人、儲かる人の戦略格差
高齢社会化に伴い、全国で「ワケアリ不動産」が増加している。リスクの高い物件をつかんで大損しないための心得とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

稼げる時期に稼いだお金で
「不動産投資」が鉄板の備え

 私は文化人タレントのような仕事をするようになってから、知り合いになった業界人の友人にちょくちょく「業界人の老後資産形成」についてのアドバイスをしています。そのことで最近、ちょっと困ったことがおきました。

 本題に入る前に、簡単に芸能人の老後資産形成について解説させてください。私がアドバイスするのは、「今そこそこ売れている人」への資産形成アドバイスです。20代、30代でそこそこ売れると、そのときは周囲がびっくりするような高月収を得るようになるのですが、ブームや人気が落ち着くとだんだん仕事が少なくなります。みんな「今が一番稼ぎ時だ」という嗅覚は持っています。

 そうした人が将来困らないようにするためには、稼げる時期に稼いだお金で将来のための投資をしておくことが大切です。そのためのアドバイスとして鉄板なのが、収益不動産投資です。

 たとえば売れている時期に3000万円の年収があったとします。そのときにバーっと使ってしまうような生活をするのではなく、生活費は500万円くらいの「ちょっと贅沢するくらいの水準」に抑え、残りの2500万円は収益不動産に投資するようにします。個人的なお勧めは、首都圏の駅近の中古マンションです。

 そのお金で、たとえばすでに誰かが住んでいる家賃15万円の中古マンションを買ったとしたら、年間の家賃収入は180万円になります。不動産管理会社に払う経費や固定資産税を除いても、年間150万円くらいの固定収入が入ってくることになります。こういった副収入があれば、本業の収入が激減しても生活が維持できます。まあ、簡単に言えば、こういった資産形成法を教えるわけです。

 ただ、不動産投資にはリスクがあります。冒頭で述べた困ったことというのは、ある友人がそのリスクに完全にはまってしまったことです。過去に投資用として購入した中古ワンルームマンションの家賃の支払いが、滞るようになってきたというのです。