香港で3カ月にわたるデモを支えてきた勢力は2つに分けられる。平和的な行進の参加者と、前線で当局と向き合うことをいとわない過激な活動家のグループだ。香港の指導部はここにきて、事態収拾に向けて初めて懐柔に乗り出し、両勢力の間に亀裂を生じさせようとしている。だが、それはたやすい作業ではなさそうだ。世論調査では、デモ発生以降、香港市民の多くが政府や警察に対する反発心を強めており、怒りはまだ収まっていない。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は5日、デモの引き金となった容疑者の本土引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」の改正案を撤回した理由について、「社会」は「平和的なデモ参加者が極めて暴力的なデモ隊に正当な根拠を与えないよう」求めていると説明した。
デモ参加者の分断狙う香港政府、市民の怒り収まらず
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