香港取引所は11日、ロンドン証券取引所(LSE)グループに対し、296億ポンド(約3兆9000億円)での買収案を提示した。これを受け、11日序盤の欧州株式市場でロンドン証券取引所(LSE)グループが急伸し、一時16%上昇した。香港取引所は、グローバルなマーケット基盤のリーダーを誕生させる非常に魅力的な戦略上の機会だとして、LSEグループ取締役会の同意を求める意向を示した。LSEグループは、買収案を検討する考えを示した上で、先月発表したリフィニティブ・ホールディングスの買収計画に変更はないと付け加えた。リフィニティブはトムソン・ロイターの金融データ・リスク事業が独立して誕生した。香港取引所はLSEグループ株1株につき、現金2045ペンスと自社新株2.495株を支払う計画。香港取引所の前日終値に基づくと、提案はLSEグループ1株の価値を8361ペンスと見積もっている。LSEグループの前日終値(6804ペンス)を23%上回る水準で、負債を含めた同社の企業価値(EV)を316億ポンドと評価した。