米国家安全保障当局者は最近、シリコンバレーを訪れ、2020年の大統領選への外国による干渉を阻止するため、情報技術(IT)大手各社との関係強化を図った。だが全てが予定通りとは行かなかった。フェイスブックがカリフォルニア州メンローパークの本社で主催した会合で、米情報機関コミュニティーの新しい選挙対策グループの指揮役に選ばれたシェルビー・ピアソン氏は、集まったIT関連の経営幹部に「利用者の情報を情報機関とさらに多く共有する必要がある」という遠慮のないメッセージを発した。説明を受けた複数の関係者によれば、その場に居合わせた幹部陣や他の米当局者はその発言に意表を突かれた。しばらく緊張感が漂った後で、ソーシャルメディアが情報機関に提出できる情報は個人情報保護法によって制限されている、と別の当局者が説明した。