アダム・ニューマン氏(40)は昨夏、プライベートジェット機で上空に舞い上がり、そして文字通り、ハイになっていた。同氏が経営するシェアオフィス大手、ウィーワークに470億ドル(約5兆円)の評価額がついたのはほんの数カ月前だ。売上高は年々倍増していた。ニューマン氏はガルフストリーム・エアロスペース社の最上位プライベートジェット機「G650」に乗り込み、大西洋を友人らと渡っていた。大麻(マリフアナ)を吸いながら。イスラエルに到着して一行が飛行機を降りた後、乗員はシリアルの箱に詰められた大量のドラッグを発見したという。事情に詳しい複数の関係者によると、復路で使うためのものだった。ジェット機のオーナーは驚き、国境を越えた大麻の輸送で波紋が広がることを恐れて機体を回収した。ニューマン氏は他の手段でニューヨークに戻るしかなかったという。
ウィーワーク創業者、「型破り」な手腕の功罪
急成長をもたらしたニューマンCEOの手法が今、IPOを控えた同社の潜在的リスクとして懸念されている
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