トランプ米大統領は20日、中国との暫定貿易合意を受け入れるべきとの提案を退け、米政権として「完全な合意を目指している」と述べた。オーストラリアのスコット・モリソン首相と共同会見に臨んだトランプ氏は、中国による米農産物の購入拡大計画だけでは米政権が合意するほどの説得力はないと指摘。知的財産侵害は引き続き、解決しなければならない問題だと述べた。ロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表の報道官によると、ワシントンで米中の次官級協議が開かれる中でトランプ氏はこうした発言をした。関係者によると、10月に予定されているライトハイザー氏ら米中閣僚による協議のアジェンダを設定するため、19日から2日間にわたって次官級協議が開かれていた。