英最高裁判所は24日、ボリス・ジョンソン首相が議会を9月9日~10月14日の5週間にわたり閉会としたのは違法だと判断した。これで議会は早々に再開し、ジョンソン氏の欧州連合(EU)離脱戦略はあらためて議会のハードルに直面する見通しとなった。最高裁はジョンソン氏がエリザベス女王に助言する権限を乱用したと結論付けた。この判断は判事11人全員が支持した。最高裁は、ジョンソン氏が議会を閉会にしたのは政府の政策が吟味されるのを避けるためだと断定し、そのような理由からは議会を閉会できないとした。ブレンダ・ヘール裁判長は「閉会は無効だ」と述べた。