ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は24日に国連総会で演説し、国としてアマゾンを開発する権利を擁護した上で、不正確な情報を拡散し先住民を石器時代人のように扱う他国首脳やメディアを批判した。ボルソナロ氏は「うそつきメディアの情報とは異なり、アマゾンは破壊され燃えつくされているわけではない」と指摘。また世界各国で批判が高まった8月の森林火災についても、その多くは土地を開発する権利を持つ原住民や地元のコミュニティーが発端となったものだったとした。同氏はまた、「政府はブラジルや全世界が利益を得られるよう、環境保護と持続可能な開発に真摯(しんし)にコミットしている」とも述べた。先住民の権利擁護団体や環境保護活動家らはボルソナロ氏の演説が誤った情報に基づくものだとし、人種差別的な要素も含まれていると反発。ブラジル政府に抵抗するよう国際社会に求める声も上がっている。
ブラジル大統領、アマゾン開発の権利を擁護
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