米イーベイのさらなる分割が少しばかり容易になった。ほんの少しばかり、だが。インターネット競売の草分け的存在であるイーベイは25日、デビン・ウェニグ最高経営責任者(CEO)の予想外の辞任を発表した。会社発表では多くの理由は明らかにされなかった。だがウェニグ氏自身がツイッターで、「ここ数週間で、新たな取締役会と考えが一致しないことが明らかになった」と述べた。取締役会には先ごろ、アクティビスト(物言う株主)のヘッジファンド、エリオット・マネジメントとスターボード・バリューが指名した2人の新メンバーが加わった。エリオットとスターボードは今年、イーベイの株式を取得していた。こうしたことから、イーベイのさらなる変革の可能性がいくらか高まった。4年前にペイパルを分離し、イーベイには中核のマーケットプレイス事業のほか、チケット販売部門スタブハブや広告サイトのクラシファイズが残された。マーケットプレイスは依然として同社の総売上高の8割超を占める。だがエリオットは、3部門がまとまっているより、分割したほうが価値を高められるとの書簡を送っていた。そこには戦略的買い手への売却可能性も含まれていた。
イーベイなお前途多難、圧力強めるアクティビスト
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