米連邦準備制度理事会(FRB)が10月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決めるかは不明だが、もし決定した場合は歴史的な事態となる可能性がある。今年のFOMCでの投票権を持つ地区連銀総裁5人(ニューヨーク連銀総裁は常時投票権を持つ)のうち4人は、25ベーシスポイント(bp)の追加利下げに反対する根拠を見いだす可能性がある。9月17~18日のFOMCでフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.75~2.00%に引き下げることを決定した際、3人が反対票を投じた。このうち、ボストン連銀のエリック・ローゼングレン総裁とカンザスシティー連銀のエスター・ジョージ総裁は、経済状態が良好な中での利下げに反対した。セントルイス連銀のジェームズ・ブラード総裁は25bpの利下げでは不十分との考えから反対に回った。反対票が3票となったのは、2016年9月以来のことだった。
10月のFOMC、利下げなら「反対票4」の異常事態も
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