「住みたい街」と「実際に住める街」は違う。年収や価格などの条件から現実に購入できる物件には制約があるからだ。では、それらを踏まえた「リアル」に人々が注目している不動産とはどこか。「ヤフー検索」のビッグデータから解き明かす。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)
「住みたい街ランキング」ではなく
「実際に住める街」の注目上昇度ランキング
吉祥寺、恵比寿、横浜、大宮――。首都圏を対象にした「住みたい街ランキング」で名前が挙がる常連の顔触れだ。
しかし、賃貸であればまだしも、不動産を購入しようとする場合、多くの人々にとってそういった街は高根の花であることがほとんどだろう。世帯年収や金融資産の額、家族構成、勤務地、物件価格といった条件を考慮していくと、おのずと対象から外れていってしまう。「住みたい街」と「実際に住める街」は違うのだ。
では、不動産の購入を考えたとき、「実際に住める街」という現実的な目線で探してみると、どんな街の注目度が高いのだろうか。そこで今回ダイヤモンド編集部では、ヤフーが10月に提供を開始するデータソリューションサービスに先駆けるかたちで同社の協力を得て、マンション(戸建ては含まず)の立地に関する独自のランキングを作成した。