任天堂のモバイルへの道のりはこれまで平たんではなかった。だが正しい方向に進み始めたようだ。25日に配信開始した最新スマートフォン用ゲーム「マリオカートツアー」が好発進を切った。任天堂の人気キャラクター、スーパーマリオとその仲間たちが登場するレーシングゲームだ。ゲーム調査会社センサータワーによると、配信開始後24時間で2000万回以上のダウンロードを記録。同社が過去に配信したどのスマホゲームをも上回った。任天堂のスマホへの対応は今のところ出遅れている。前の四半期には売上高全体に占めるモバイル端末の比率が6%に満たなかった。同社はこの巨大な高収益市場に大きく踏み出すのをちゅうちょしていた。だがゲーム調査会社ニューズーによると、モバイルゲームは今年685億ドル(約7兆3900億円)の売上高が見込まれ、ゲーム業界の売上高全体の半分近くに達するとみられる。