ネット全盛時代になっても勝ち残れる店、アマゾンにはない魅力のある店とはどんな店か。米国ではファストファッションのフォーエバー21の経営破綻が最近伝えられているし、実際、日本からも撤退することが明らかになっており、アマゾン・ドット・コムの猛威が静かに進行している。このまま店舗は淘汰(とうた)の嵐にのみ込まれるのかというと、どっこいネットに負けず存在意義を見いだしそうな“店”はありそうなのだ。ネットと違う土俵に上がった店だけがこれから勝ち残れる?――。(流通ジャーナリスト 森山真二)
「食品スーパーのディズニーランド」といわれる
米国の「スチュー・レオナード」
米国にある「スチュー・レオナード」という食品スーパーをご存じだろうか。米では「食品スーパー業界のディズニーランド」の異名を持っており、かつて坪当たりの売上高で世界一になったこともあるチェーンだ。
店の売り場面積は約3300平方メートル前後と、日本の食品スーパーの標準的な店の倍くらいの大きさだ。