同店はアマゾンが全盛の米国でも、1店当たりの売上高が100億円を誇っており、年間20億円売れれば御の字という日本の食品スーパーの5倍くらいの売上高規模がある。しかも9月には7店目となる新店を開設、アマゾン・エフェクトどこ吹く風だ。

 顧客を引き付ける魅力は店内に入ると伝わってくる。同店の最大の特徴は、子どもを連れた顧客を飽きさせないような工夫が随所にあることだ。

 売り場にはキャラクターの人形があちこちにあり、そのキャラクターが踊りや歌を披露、エンターテインメント性が高い仕掛けが用意されている。

「幼児向けチョコレート料理教室」や、ハロウィーンに合わせ「パンプキンペインティング教室」など常にイベントが開催されており、買う物がなくても来店動機を促す仕掛けがある。「食品スーパーのディズニーランド」といわれるゆえんだ。

 しかし、スチュー・レオナードの強さはそれだけではない。品ぞろえは一般的な食品スーパーが2万~3万アイテムのところ、約2000品目と極めて絞り込まれている。

 例えば、発祥が牛乳店だけあって牛乳にはこだわりを持っており、成長ホルモンを与えない有機肥料で育てた、牛のミルクだけを販売している。

 このような、商品のこだわりとエンターテイメント性が結びついて、店の魅力を作り出しているといえる。

流通業は
中途半端では生き残れない

 創業以来、50年もたつのにわずか7店という店舗数も、1店1店の顧客を重視してムリな多店舗展開はしないという姿勢が貫かれている。