約3年の月日をかけて、伝説の名著3部作・計4冊2000ページ超が1冊に凝縮された『最強のコピーライティングバイブル』は高額書籍ながら発売以来第6刷となり、コピーライティングの定番書になってきた。
その中身は、鉄板の法則を「骨」とし、国内成功24業種100事例で解説されている。
今回は、盛り上がっているラグビーワールドカップにちなんだ事例を紹介しよう。

W杯初日に、
30万円のラグビーボールが、即完売!

 ラグビーが熱い。
 もちろん、日本でのワールドカップ大会開催が最大要因だが、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の影響、日本チームの快進撃により、どちらかと言えばマイナースポーツの印象が強いラグビーが、一気にメジャースポーツになった感がある。

 日本が初勝利を上げた9月20日の開幕初戦、同じタイミングで熱い盛り上がりを見せたマーケティングがあった。

 30万円(税別)のラグビーボールが、9月20日の発売から即完売となったのだ。

 ルイ・ヴィトンとダン・カーターがデザインした限定ラグビーボール

出典:ルイ・ヴィトン公式オンラインストアHP

 このラグビーボールは、ルイ・ヴィトンと伝説的プレイヤーのダン・カーターがコラボレーションした「限定」商品だ。

「限定」というのは、日本国内ストアのみの特別発売であること、112個限定発売(カーター氏のNZ代表時の出場テストマッチ数)であることに由来する。

 ラグビーボールは安価なものは3000円程度から購入できる。いくらルイ・ヴィトンのブランド力といえども、その100倍の価格にどれだけ需要があるのだろうか。
 
まさか実際のゲームで泥にまみれて使用されることはないだろうから、「飾り」として購入されるに違いない。果たして売れるのだろうか。

 しかしながら、そんな懸念は杞憂に終わる。

 ルイ・ヴィトンのコールセンターに問い合わせてみると、
「申し訳ありませんが、完売しました」と丁重な回答があった。
 あっという間に売切れていたのだ。

 ここまでの高額商品が即完売したのはなぜか?

 その理由を「ブランド品(ルイ・ヴィトン)だから」と安直に求めてしまっては、自らのマーケティングに再現できない。

 今回は、このケースから売れる伝え方のテクニックを紐解いていこう。