「限定」威力を倍増させる
3つのテクニック

「限定」は、魔法の2文字だが、コンビネーションパンチにすると威力が倍増する。
 3つのテクニックを紹介しよう。

(1)限定+数量
先ほどの中華料理店のように、限定と並べて具体的な数量を入れると効果的だ。
その数量がなくなる前に、独占したいという欲求をくすぐることができる。

「各店50個限定」

「30万円」のラグビーボールが、<br />「秒」で完売した理由。出典:株式会社吉野家HP

(2)限定+期間
限定に期間を加えるのも、購入決断の迷いを断ち切るのに効果的だ。
「今月末までにお申し込みの方限定!」

「30万円」のラグビーボールが、<br />「秒」で完売した理由。出典:ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社HP

(3)限定+条件
条件とは、具体的行動である。「何をすれば」をわかりやすく描く。
「店頭限定 PayPay支払いで 最大20%戻ってくる 全額戻ってくる!」

「30万円」のラグビーボールが、<br />「秒」で完売した理由。出典:PayPay株式会社HP

 景気の「気」は、気分の「気」。
 いい気分であれば、財布の紐が緩む。
 逆に、引き締め気分であれば、出費が抑えられる。

「納得して買っていただく」という消費者マーケティングには、論理的な戦略も必要だが、感情的な心理戦も重要になってくる。

 その心理戦に効くキャッチコピーには、「限定」という2文字が魔法の様に効果を発揮する。ぜひ使いこなしてみてほしい。

 ここで紹介した法則・テクニック等について興味があれば、拙著『最強のコピーライティングバイブル』(ダイヤモンド社)を読んで、ひたすらマネてみてほしい。

「王道」を「近道」できるはずだ。

 法則→事例→効果の3点を理解することで、すぐに現場で再現できることをお約束する。