米スポーツ用品大手ナイキの五輪選手を育成する陸上競技チームのコーチ、アルベルト・サラザール氏は、マーク・パーカー最高経営責任者(CEO)を含む同社経営陣に対し、成績向上につながる薬物の使用実験について説明していた。米反ドーピング機関 (USADA)が30日公表した報告書で参考資料とされた電子メールで明らかになった。USADAの仲裁協会が作成したこの報告書は、サラザール氏とジェフリー・ブラウン医師をそれぞれ4年間の資格停止処分とした。また報告書中の電子メールにより、USADAが「禁止されたドーピング行為の画策・促進」だと指摘した作業が進められていることを、パーカーCEOが認識していたことが浮き彫りになった。
ナイキ陸上コーチが薬物実験、CEOも知っていた
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