ウィリアム・バー米司法長官はフェイスブックに対し、メッセージングサービス全体にエンドツーエンド(E2E)暗号化を取り入れる計画の保留を求めている。公共の安全を理由に挙げ、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が今年に入り掲げてきた大胆な戦略転換の先送りを迫っている。バー氏は4日公表予定の公開書簡で、政府が調査目的でサービスにアクセスする際の方法を同社が決めるまで、暗号化計画を先送りするよう要請。書簡には英国とオーストラリアの司法トップも署名している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は書簡の写しを入手した。バー氏の書簡は「子どもたちの命と安全がかかっている所で、企業が罪を問われることなく運営することはできない。仮にザッカーバーグ氏が本当にフェイスブックの20億人余りのユーザーを保護するための信用できる計画を持っているなら、それが何であるか知らせてほしい」と記している。
米司法長官、フェイスブックにメッセージ暗号化保留を要請
ザッカーバーグ氏が掲げてきた大胆な戦略転換の先送りを迫る
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