これは一大事なのか。今週発表された米製造業のデータが振るわなかったことでリセッション(景気後退)を懸念する声が再び高まり、株式相場は急落した。数字自体はそれほど悪いものではなかった。このため、強気派が従来の見方をおおむね維持することはあり得る。しかし、市場が景気循環の末期に備える中でリセッション懸念が何度も浮上すれば、投資家の信頼感が損なわれ、結局はそれが景気減速を引き起こす要因となる恐れがある。目立ったのは、貿易戦争の影響で製造業部門が苦しんでいるという論調だった。米供給管理協会(ISM)が1日発表した9月の製造業景況指数は2カ月連続で活動の縮小を示す水準となり、事前予想も下回った。特に落ち込みが目立ったのは新規輸出受注だ。
米景気後退懸念、強気派と弱気派のとらえ方
投資家は景気後退の有無ではなく、いつ到来するかを懸念している
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