米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーは自社のテレビネットワークから米動画配信大手ネットフリックスの広告を排除する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。メディア大手は契約者の取り込みを巡りしのぎを削っており、動画配信を巡るマーケティング競争が激化している。ディズニー、コムキャスト、AT&Tはそれぞれ動画配信の新サービスを立ち上げている。業界の巨人ネットフリックスとの競争をにらみ、各社は今後1年で何億ドルもの販促資金を投じる計画だ。ネットフリックスの昨年の広告費用は18億ドル(約1900億円)だった。今後はハリウッド業界からの参入を迎え撃つ立場になる。内情を知る関係者によると、テレビ局ABCやディズニー専門チャンネル「ディズニー・チャンネル」を擁するディズニーは今年、競合配信サービスの広告を一切受け入れない方針を社内に通達したが、その後に方針転換し、ほぼ全ての競合会社と妥協策を見いだした。だがネットフリックスは例外だった。