「ヒルナンデス!」番組ホームページ「ヒルナンデス!」番組ホームページより

いまやお昼の定番番組となった『ヒルナンデス!』(日本テレビ)は、かつてモンスター級の人気を誇った『笑っていいとも!』(フジテレビ)をなぜ終了に追い込むことができたのか。その勝因は、9割は捨て、あるポイントを重点的に攻める「一点突破」の戦い方だった。前回に続き、元日本テレビプロデューサーで『ヒルナンデス!』を立ち上げた村上和彦氏の最新刊『勝つために9割捨てる仕事術』(青春出版社)から、仕事に“面白さ”を見出し、結果を出すための方法を紹介していく。

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企画力アップの第一歩は「情報に対してオープンになること」

 今回は、企画力の鍛え方や発想のテクニックについて述べる。私にとっての企画は、当然テレビ番組(コーナーなども含む)を指す。他の業界の場合でも、新製品企画、サービスのリニューアル計画、キャンペーンのプラン、研究開発の提案、政策立案など企画を考える場面はさまざまあるだろう。

 まず、企画を考えるというのは非常に素晴らしい行為だと思う。その上でお伝えしたいのは、企画に隠された問題点をチェックして、ダメ出しすることもとても大事な仕事だということだ。なぜ、どうしてと「ダメ出しシュミレーション」しなかった企画は「自分本位」の企画であることが多い。視点を変え、自分の企画にケチをつけることで企画の本質に迫っていくことが出来るのだ。