欧州の上場投資信託(ETF)「バンガードFTSEヨーロッパETF(VGK)」の9月の資金動向は4億0500万ドル(約430億円)の流出超だった。背景には英国で欧州連合(EU)離脱を巡り政治的混乱が続いていることがある。バンガードの広報担当者によると、VGKの運用資産は9月末時点で127億ドルに減った。CFRAのETF・ミューチュアルファンド調査部門シニアディレクターのトッド・ローゼンブルース氏は「(VGKは)さまざまな国に投資しているが、国別の組み入れ比率は英国が最も高い」とした上で、「英国の投資先の多くは、HSBCホールディングスやロイヤル・ダッチ・シェルなどグローバル展開している質の高い企業で、国内市場が試練に直面しているにもかかわらず、相対的に安定している」と述べた。
欧州ETFから資金流出、英EU離脱巡る混乱で
有料会員限定
あなたにおすすめ