疲労回復に効く!ニンニクよりも断然オススメの「意外な野菜」とは?実は、非常に疲労回復効果が高く、しかも匂いもほとんどない、素晴らしい食材がある Photo:PIXTA

すぐに疲れる、疲れが取れない、体がだるい、気力がわかない…。その悩みは「食事」で解決できるかもしれません。何を、いつ、どのように食べるのかで、心身ともに「疲れない」人になれるのです。森由香子さんの著書『疲れない人の上手な食べ方』(青春出版社)から、最新栄養学に基づいた、疲れない人になる上手な食べ物・食べ方を紹介します。

その倦怠感、たんぱく質のとりすぎかもしれません

 最近、さまざまなメディアで、たんぱく質の重要性がとりあげられています。実際、日本人はたんぱく質が足りていない人が多いので、肉や魚、卵、大豆製品などを積極的にとるのは良いことです。

 しかし、それだけでは物足りず、さらにプロテイン入りのドリンクやゼリー、プロテインバーなどでもたんぱく質を摂取している方は、要注意。ひょっとして、「毎日たんぱく質をこんなにとっているのに、どうも疲れるな」と感じていませんか。

 実は、肉や魚、卵などの食品のほかに、人工的に作られたたんぱく質食品も日常的にとっていると、元気が出るどころか、内臓疲労を引き起こし、倦怠感を感じてしまうことがあるのです。

 私たちが摂取したたんぱく質は、まずアミノ酸に分解されます。このときに生まれる老廃物が窒素。窒素は肝臓で尿素に変換され、尿として排出されます。このため、たんぱく質を過剰に摂取すると、肝臓や腎臓がフル活動することになり、内臓が疲労していきます。

 しかも、腎臓での処理にはたくさんの水分が必要になるため、体から出ていく水分量が増え、脱水症状を引き起こしやすくなります。脱水になると全身の細胞の機能低下が起こりやすくなり、ますます倦怠感を感じやすくなってしまうでしょう。