「企画プレゼンが通らない」「営業先の反応が弱い」「プレゼン資料の作成に時間がかかる…」など、プレゼンに関する悩みは尽きません。そんなビジネスパーソンの悩みに応えて、累計25万部を突破した『社内プレゼンの資料作成術』『社外プレゼンの資料作成術』シリーズの最新刊『プレゼン資料のデザイン図鑑』が発売になりました。この連載では、同書のコンテンツを紹介しながら、著者・前田鎌利氏がソフトバンク在籍時に孫正義社長から何度も「一発OK」を勝ち取り、ソフトバンク、ヤフーをはじめ約600社に採用された「最強のプレゼン資料作成術」のエッセンスをお伝えします。

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【ステップ1】「ブレストシート」で素材を整理する

 プレゼン資料をつくるときには、いきなりプレゼン・ソフトを立ち上げて、スライド作成に取りかかってはいけません。闇雲につくり始めると、資料作成が迷走しがちですし、あとで作り直しになるなど非効率が生じるおそれがあるからです。

「すぐに作り始めるほうが効率的」と考えがちですが、これこそがプレゼン資料にムダに長時間をかけてしまっている人の「決定的ミス」なのです。それよりも、しっかり準備してから資料作成に着手するほうが、結果としてはるかに効率的になります。「急がば回れ」はプレゼン資料にもあてはまるのです。

 では、私がいつも実践している3ステップをご紹介しましょう
 まず第1ステップでは、紙とペンを用意して、下図のような「ブレストシート」を作成し、プレゼンの内容を整理してください。プレゼン全体の構成をイメージしながら“設計図” をつくるのです。

 このブレストシートは、ビジネスプレゼンに欠かせないロジック展開である「1課題」→「2原因」→「3解決策」→「4効果」の4つの要素に対応したものです。下図のとおり、はじめに「どんな課題があるか?」を明確に示してから、「その課題が生じる原因」を特定します。そして、「その原因を解消する具体策」を提案したうえで、「提案内容を実施した場合の効果予測」を提示するのです。私の経験上、ビジネスプレゼンの9割は、このロジック展開で説得力のあるものになり、「GOサイン」を勝ち取る確率が高まります。

 言い方を変えれば、「1課題」→「2原因」→「3解決策」→「4効果」のそれぞれに必要な要素(データ、グラフ、テキストなど)が明確であれば、迷うことなく効率的に説得力のあるプレゼン資料をつくることができるということです。そこで、プレゼン資料を作り始める前に、前掲の「ブレストシート」に手書きで必要な要素を書き出しておくのです。

 ひとりで「ブレストシート」に書き込みながら整理してもよいですが、できれば関係者で集まってブレストしながら書き込むと“抜け漏れ”が生じにくくなります。これは非常に重要で、この段階で上司の意見を聞いておけば、完成後に上司に差し戻される確率は格段に減りますし、上層部にプレゼンするときには関係部署の意見を聞いておくことで、反対意見を抑え、提案が採択される確率を上げることができるからです。