米民主党の有力議員、イライジャ・カミングス氏(メリーランド州)が19日、死去した。68歳だった。ベテラン議員の同氏は党内で指導役として多くの尊敬を集め、大きな影響力を持っていた。また、下院監視・政府改革委員長として、ドナルド・トランプ米大統領に関する複数の調査を指揮してきた。同氏のオフィスによると、カミングス氏は長らく健康問題を抱えており、合併症が死因となった。カミングス氏は黒人中心の地元選挙区で貧困層の支援に注力してきた。また下院監視・政府改革委が実施している調査に反発するトランプ氏と対立。トランプ氏はカミングス氏の地元であるメリーランド州ボルチモアについて「ネズミだらけ」で「そこに住みたいと思う人間など一人もいない」などと批判していた。