――筆者のジョン・D・ストールはWSJのビジネスコラムニスト
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会計会社プライスウォーターハウス・クーパーが3年前、企業の経営幹部に、2020年の時点でコンピューターによる分析結果にどの程度依存しているかを予想してもらった。
答えは、大いに依存する、だった。当然のことだ。
大量のデータが経営幹部の手元に集まるようになった。例えば、アーカンソー子ども病院の経営陣は14の画面にわたるデータを駆使して、意思決定の迅速化と合理化を進めようとしている。
そろそろ直感ではなく統計に基づいて経営すべきだ、と多くの経営者が発言している。スターバックスのケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は同社を世界に知らしめた起業家、ハワード・シュワルツ氏の退任後もコーヒー帝国を維持できた秘けつは、データに基づく意思決定にあると述べている。
しかしデータが重視されるようになったからといって、直感の出番をなくしてはいけない。