米航空機大手ボーイングは22日、民間航空機部門のケビン・マカリスター最高経営責任者(CEO)を解任した。同社は新型旅客機「737MAX」を巡る危機への対処で、顧客や投資家、議会の信頼回復に苦戦している。737MAXが3月に2度目の墜落事故を起こして世界中で運航停止となったことで、ボーイングは多額の損失を出したが、経営幹部が退社するのはそれ以来で初。後任には、急成長しているサービス部門トップのスタン・ディール氏が就く。マカリスター氏は約3年前にゼネラル・エレクトリック(GE)からボーイングに移籍していた。今回の幹部交代は、ボーイングの四半期決算発表の前日に行われた。737MAXの運航停止は8カ月目に入り、運航再開は来年初め以降とみられるため、投資家はボーイングがさらに費用を計上すると予想している。
ボーイング、民間航空機部門トップを交代
737MAX問題のさなか、経営幹部が退社
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