欧州連合(EU)のドナルド・トゥスク大統領は28日、英国の離脱期限を来年1月31日に延期することで合意したと発表した。ボリス・ジョンソン英首相が野党の説得に成功すれば、英下院で前倒し総選挙が実施される可能性がある。EUは、ジョンソン氏と合意した離脱協定案を英国とEUの双方が批准した場合、1月31日より前の離脱を認める。英離脱期限の延期は今年に入り3回目で、英国は期限前に総選挙を実施する時間を確保した。ジョンソン氏は12月12日の総選挙を呼び掛けているが、与党の議席数は過半数に届かず、十分な支持を得られない可能性がある。英議会は28日、選挙実施への賛否を問う採決を実施する見通しだ。