「民主主義はそれに値する政府を持つ」というのは言い古された言葉だ。だが、アルゼンチンが27日に選んだ左派政府は選ばれるに値するのかどうか、私たちには分からない。有権者は現職のマウリシオ・マクリ大統領を追い出したが、次の大統領にアルベルト・フェルナンデス元首相を、副大統領にクリスティナ・フェルナンデス・デ・キルチネル氏を選んだということは、かつて経済を崩壊させた正義党(ペロン党)を再び信頼するということだ。キルチネル氏は、4年間大統領だった夫(故人)に続き、2007~15年に大統領を務めた。マクリ大統領が同氏から引き継いだのは混乱だった。インフレが猛威をふるい、キルチネル夫妻が外国資産を没収するなか、法による支配は低下していた。夫妻は国内の敵を収監し、マスコミを黙らせようとした。
【社説】アルゼンチンが繰り返す左派政治
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