サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは今週末、延期していた新規株式公開(IPO)の手続きを開始し、12月上旬にサウジ株式市場への上場を目指す。事情に詳しい関係者が明らかにした。アラムコは今月、7-9月期の財務情報がまとまるのを待つとし、新たなIPO計画の正式発表を遅らせていた。同社幹部や取引銀行は、決算の数字を示すことで、9月14日に起きたアラムコ施設攻撃の影響を巡る投資家の懸念が鎮まることを期待している。関係者によると、12月上旬に株価を決め、同11日にサウジアラビア証券取引所(タダウル)に上場する見通し。アラムコは7-9月期決算発表時、1-9月の利益が680億ドル(約7兆4100億円)に上ったことも明らかにする見通しだという。今年公表された社債の目論見書によると、2018年の純利益は1110億ドル。この金額は米アップルとエクソンモービルの純利益の合計を上回り、世界最大だった。